環境衛生施設の維持管理
ごみ処理施設維持管理に関する業務
ゴミ処理施設の流れ
粗大ごみ破砕設備の操作室
ゴミを搬入して計量する
ゴミ処理場についたゴミ収集車は、そのまま計量機に乗り、収集車と一緒にごみの重さを量ります。
ゴミの重さを量ることで、何回に分けて燃やすことができるのか、地域でどのくらいゴミが捨てられているか記録をつけることができます。
ゴミピットに投入する
ゴミピットに移動してピット内に投げ入れます。
ものすごい良のゴミをピット内で一定期間ためておくことでゴミを乾燥させることができ、焼却時に効率よく処分することができます
ゴミを拡販する(まぜる)
ゴミピット内に投入されたゴミは定期的にクレーンで拡販されます。(まぜる)
拡販し、均等な状態にすることで、焼却時に空気を通りやすくなり、効果的にゴミを燃やすことができます。なので短時間で一気に燃やすことができます。
ゴミを焼却する
ゴミ投入ホッパーを利用してゴミ焼却場に投入されます。
焼却炉内では、850℃以上の温度でゴミが完全に灰になるまで燃やし続けます。
なのでゴミが燃え残ることがありません。
焼却して出たガスをきれいにする
ゴミを燃やすときに出たガスは、集じん装置にため込みます。
集じん装置の中をガスが通ることで、排ガス内に含まれている有害な物質を取り除くことができます。
排ガスをきれいにしてから、煙突を通り外に排出されるため焼却時にでる排ガスで空気が汚染される心配はありません。
排ガスを利用して発電する
ゴミを焼却している最中に出る高温の排ガスを利用して、ボイラー室で高温・高圧の蒸気を作ります。
高温・高圧の蒸気は蒸気タービンに送られて、発電機内で電気を作ります。
高温・高圧の蒸気が上にあがっていく性質を利用して、タービン内の天井に上がっていきます。
天井に上がっていくときの、空気の流れを利用して、発電できるプロペラを回すことで、電力を生み出します。
焼却して出た灰を処理する
ゴミを焼却して出た灰も、ゴミ処理場内で処分されます。
ゴミの灰の中には、焼却炉で燃やし終わったゴミからできる主灰と排ガスの中から集めることができる飛灰があります。
この処分時に出てくる灰のすべては、セメント原料としてリサイクルされます。
汚水処理施設維持管理に関する業務
し尿処理施設の流れ
受入貯留設備
バキュウム車で搬入されたし尿・浄化槽汚泥は計量された後、受入口から投入され、沈砂槽に入り、砂などが分離され、受入槽に入ります。
次に破砕ポンプを経てスクリーンにより細かなゴミが除去され、貯留槽にいったん貯留されます。
除去されたゴミは、スクリュープレスで脱水した後焼却処分されます。
資源化(助燃剤化)設備
高効率汚泥脱水設備で汚泥を固めて含水率70%以下まで脱水し廃棄物(脱水汚泥)の発生を抑制し、ゴミ焼却炉での燃料使用量を削減。
資源化(リン回収)設備
薬品を加えてし尿、浄化槽汚泥、有機性廃棄物に含まれるリンを回収。
生物処理設備
硝化・脱窒を繰り返し微生物の力で汚れを取り除きます。
放流設備
処理水は公共下水道に接続します。
沈砂除去設備
し尿に混入する土砂や石を分離して洗浄。
脱臭設備
排出設備
リン・脱水汚泥(助燃剤化)・ごみをそれぞれ別々にゴミ処理施設へ搬出
下水道処理施設維持管理に関する業務
下水道処理施設の流れ
沈砂池ポンプ棟
下水処理場に流れついた下水は、自動除塵機により大きなゴミを取り除き、沈砂池で砂を沈めて除去します。
その後下水はポンプで汲み上げられて処理施設へ送られます。
最初沈殿池
沈砂池から送られてきた下水は最初沈殿池に入ります。
ここで細やかなドロを沈めて汚泥として取り除きます。これだけでも下水は幾分きれいになります。
反応タンク
ゴミやドロを取り除いた下水には、まだ水に溶けている汚れが残っています。
これに空気を吹き込むことにより、微生物の力できれいにします。
最終沈殿池
反応タンクできれいになった水は汚泥と一緒に最終沈殿池へ流れてきます。
ここで汚泥を沈ませて、きれいな上澄水のみを消毒タンクへ送ります。
消毒タンク
処理した水は見た目はきれいになっていますが、大腸菌などの細菌が存在しています。
そのため塩素剤を添加し消毒をして放流します。